ウォルト・ディズニーの約束

2014年公開、メリー・ポピンズの原作者とウォルト・ディズニーがメリー・ポピンズの映画の誕生秘話をトム・ハンクスとエマ・トンプソンで映画化。

メリー・ポピンズの原作者パメラ・トラヴァース夫人は、ウォルト・ディズニーからの映画化の打診を断り続けて20年、重い腰を上げて話を聞くためにウォルト・ディズニーのもとへ。
彼女は頑なにメリー・ポピンズの映画化に首を縦に振らないため、ウォルト・ディズニーと映画製作の仲間たちが彼女を説得していく。

メリー・ポピンズにはこんな裏話があったのか。
その裏話には泣ける彼女の人生があったわけだが、それよりも注目すべきは、トラヴァース夫人の傲慢チキで上からな物言いや、人を見下す性格。
腹は立つだろうけども、彼女がそうするには理由があるわけだ。

ひとは、周りからそう見られたい願望があるから態度に出す。
上司に気に入られたいとおもえば、気に入られる態度を取るだろうし、男に好かれたければぶりっ子するだろう。

彼女の場合は、じぶんのテリトリーを汚されないためにきっちりと線を引き、そこに入ろうとする人間を片っ端から追いやろうとする風。

なにかあったことは間違いないフラグが立ち、その彼女を苦しめてるであろう秘密を解き明かしていくんだけど、そこからはウォルト・ディズニーの紳士ぶりが見もの。
ただのミッキー作ったひとではない。

彼から発せられる一言一言は、なにかの詩かとおもうような、温かくてすべてを知っているかのようで人が落ち着く言葉たちのような。
ウォルト・ディズニーはただの脇役にすぎないんだけど、彼はひとの心を開くプロだったんだなと。
あたしにもこんな心があれば、冷たく心を閉ざしたひとを救えるかもしれないとおもった。すごく大げさww
20世紀、間違いなく神様だったのはウォルト・ディズニーだとおもった瞬間。

だれにでも歴史があって、ポケーッと生きてるように見えるひとにもそれなりに何かはあったはず。
あたしに何があったとか言うわけじゃないけど、みんな幸、不幸、それぞれあったはず。むしろ今だってなにか抱えてるはず。
忘れろとは言わないが、それに縛り付けられていてはなにも進まない。
あたしはまだ進む気にもなってないけど、きっとそのうち進むのだろう。

あんなおばーちゃんでも、やっとのことで前に進めたんだから、きっとあたしもそのうち前に進み出すはず。

たいがい、あたしはずっとしあわせに生きてきたでしょう、と見られる。
あたしを何も知らないくせに、とおもう男なんてまさにそれ。
とってもとっても見下したような態度をとられるのが普通。なにも見てきてないのだろうと言わんばかりの顔で見られる。

彼に比べたらもしかしたらそうかもしれない、でもあたしだけではなくて、生きてるみんな何かしらある。
生きてる限り、毎日なにかしらある。
なにもなかった日なんて1日もない。これはあたしが一喜一憂しすぎているのではなくて、人間と関われば嫌でも何かが起こるということ。
トラヴァース夫人もウォルト・ディズニーもあたしもそこのあなたも、毎日なにかが起きてるから生きてるのよねきっと。

ちなみに、トラヴァース夫人の父親役コリン・ファレルがなかなかいいかんじ。
こんなところに出てるとは的な役だけど、なんだから色気が出たね。

エマ・トンプソンがいろいろな賞にノミネートされたのも納得。
さいしょ誰だかわからなかったくらうおばあちゃんにされちゃって少し気の毒だったけど、まさにハマり役だったと思う。
しかし彼女も56歳(現実ね)ですって、ほんとキレイね。

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