ロミオ&ジュリエット

1996年公開、当時レオナルド・ディカプリオが21、22あたり、クレア・デインズが18、19あたり。
ふたりとも役者として表に出てからまだほんの数年というタイミング。
透明感があって汚れのない印象が、ロミオとジュリエット役は他に考えられないとおもうほどベスト。

この翌年だかその翌年だかにはじめて見て、きっと5回目くらい。
現代に舞台をうつしたシェークスピアで、当時は話題になったはず。斬新というか、ここまでテイストが不思議な映画もすくない気がするあたしがこれまで見てきたなかでは。

さいしょの20分くらいがまた好きで、なにこれ現代なの?みたいな半分タイムスリップ状態で(なんとなく時代や雰囲気をつかむのに)とまどったけど、それがまたおもろー。
舞台が現代だからこそ、ぶっ飛んでると思うようなかんじがする箇所がとても多いけども、それはそれでいわゆるいい味になっててあたしはとても好き。
現代なら余計、こんな話ねーだろと言ってしまったらお終いね。だれでも知ってる。

ティボルト役ジョン・レグイザモ登場したあたりから、おもろーがちょーおもろーになる。
こいつら血も涙もない頭のわるいただのバカタレ野郎どもとおもうんだけど、そのへんはご安心ください。熱いハートはもってるひとたちです、ただ未熟なだけ。

その後45分くらいまで、ピュアなまだ愛や恋を知らない子どもが恋に落ちたまでが、この映画のいちばん平和であたたかくてきれいなところとおもう。
ふたりが恋に落ちていくシーンは、どの瞬間も美しい。

一歩ひいてみたら、子どもがはじめてのものに夢中になってはしゃぐそれなんだけど、ひと目でこのひとが愛するひとだとお互いに悟ったであろうシーンは、じぶんがまだ経験したことがないから、(今後も経験することはないとおもうけど、)憧れ意外のなにものでもない。

どんな困難があろうともふたりでいられたら問題ではない、そういう世界。

「愛のない生はむなしい」

君が手に入らなければ死のほうがマシだとおもえる相手を、ほんの瞬間でわかったの。
きっとふたりは、お互いがお互いを必要としたハートの大きさも色も温度も感触もすべておなしだったのでしょう。
詩のようなセリフも違和感なんて感じない、ふたりが相手に愛しい想いを伝えるために選んだ言葉たちなんだろうとおもうと、陳腐で安いありきたりな言葉を使いたくないのだろう。(原作のままらしいけどね。)

なんてステキなの。
『こんなに純粋にひとのこと愛せるのか』とおもうのではなく、『こんなにもお互いの気持ちが合致して通じ合うことってあるのか』とおもう。
すきでも一方だけの想いでは、結論なにも生まれない。
一方がすきでも一方の気持ちがザワついているだけで、なんの意味もない。
彼らはすべておなし。そんな気がした。

美しいのはまだ子どもだからで、ふたりがピュアだからで、そんな彼らや彼らを取り巻くひとたちのどこにも感情移入できねーよ批判が飛び交ってたらしいけど、逆に皆さんはこんなのほしくないの?と問いたい。
こんなにも愛について未熟で、触れ合うこやか愛してることを伝えたいだとか、そんなことしか考えられないくらい恋にハマりたいとおもわないの?と。

恋は疲れなんかしない、ラブイズパワーだから。
消費してるのにどんどん増えてく、それが愛のパワーじゃんて。
会ったらなにもかも忘れる、論争なんてこと少しも思い出しはしない。
「とにかく君がいとしいから」「夜が待ち遠しい」「君に会えない時間は無」
こんなことおもえるのは、お花畑なんかではなくて愛のパワーじゃん。

独身女の発言であまりにも説得力に欠けるけども、未熟なりの騒がしいハートのやり取りがとてもとても初々しくてどっぷりハマれると言いたいんです。

さいごなんて泣きじゃくり。
こんなにも愛ひ合っているのにこの運命、ほんとに愛してるとおもえるひとについていく運命。
彼らの結末に泣くのではなくて、彼らの愛がホンモノかもしれないとかんじるから泣ける。

いつでも始末の悪い愛しか、もしくは愛と勘違いしてた空っぽの侮辱しかなかった人間には、痛烈に痛烈に痛烈にひびくんです。

さらにセリフがシェークスピアのままなんだって、イカすとおもわない?
1996年に舞台は現代なんて言ってんのに、ちょーレトロでダサいお坊っちゃまたちがドンパチして、さいごにはきれいな花咲かせたかとおもいきや絶望だなんて、ちょーおもしろいとおもわない?
ザ映画てかんじ。

レオナルド・ディカプリオなんて本当に美しいんだよ。
彼はつねにビチョビチョなんだけど、それがまた美しさを増すんだ。
ハハハ、タイプではないですが!

なんとなく、愛が心もとないときは見るといいとおもいます。
こんな風に愛したいとか愛されたいとかおもうよきっと。おもうことで、そういう愛へ一歩近づくということで。
じぶんの場合は、愛はいっぱい与えたいとおもう派だから、残すは愛されること(爆笑)
あたしも誓いを差し上げたい、そして誓いをいただきたい(大爆笑)

ちなみに、ジョン・レグイザモはじめ、キャストがマジでイカしてる。
彼らの当時を見るのもおもろーのひとつとおもいます。

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